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アーカイブ: 2010年 8月

【正論】拓殖大学大学院教授・遠藤浩一 国民に信を問うのが誠実な選択

拓殖大学大学院教授・遠藤浩一さん
←拓殖大学大学院教授・遠藤浩一さん
*拡大写真は、こちら
msn産経ニュースさんの記事と画像を、お借りしました。
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 「政権交代」から1年が経(た)った。

 ・1年前、民主党も、その後押しをする一部のメディアやジャーナリストも、ようやく有権者の判断で政権交代が実現すると騒ぎ立てた。

 ・このアナウンス効果は小さくなかった。

 ・少なからぬ有権者が、戦後初めての政権交代が実現すると思い込んだかもしれない。

 

 ・しかし戦後の日本政治は、これ以前に5回の政権交代(単なる内閣の交代ではなく政権を担当する党派が入れ替わること)を経験している。

 ・(1)第1次吉田内閣→片山内閣(昭和22年),(2)芦田内閣→第2次吉田内閣(同23年),(3)第5次吉田内閣→第1次鳩山内閣(同29年),(4)宮沢内閣→細川内閣(平成5年),(5)羽田内閣→村山内閣(同6年)である。

 

 ≪政権交代はたびたびあった≫

 

 ・このうち(1)(4)と、昨年の麻生内閣から鳩山内閣への交代は総選挙の結果を受けてのものである。

 ・(2)も交代直後の昭和24年1月の総選挙で吉田茂率いる民自党が大勝しているから、民意の信認(しんにん)を得たといってもいい。

 ・わが国は選挙による政権交代を、すでにたびたび経験してきたのである。

 

 ・ただし(1)(4)は野党が政権を勝ち取ったというより、選挙後の合従連衡によって政権が交代してしまったもので、発足当初から不安定要因を抱えていた。

 ・片山・芦田内閣は1年5カ月で、細川・羽田政権も11カ月で瓦解した。

 

 ・民主党政権はこの2つとは異なり、「政権交代」を争点として総選挙に臨み、圧勝して政権をもぎ取った。

 ・むしろ政権交代後に選挙で大勝した第3次吉田内閣同様、政権基盤は安定し、長期政権になるかに見えた。

 

 ≪「政権構想」こそ求められる≫

 

 ・しかし1年弱政権を担当させてみて、有権者は民主党に圧倒的多数を与えたことを後悔した。

 ・それが参院選結果にはっきりとあらわれた。

 ・かくて、ねじれ国会の下、民主党は野党の協力なしには法案を成立させることが困難になった。

 ・政権基盤は一気に不安定になってしまった。

 

 ・そしていま、民主党では奇妙な現象が起こっている。

 ・昨年の衆院選のマニフェストの取り扱いをめぐる対立だ。

 ・小沢一郎前幹事長・鳩山由紀夫前首相を中心とするマニフェスト原理主義派と管直人総理などマニフェスト修正主義派が鍔(つば)迫り合いをしているそうな。

 

 ・しかし、そもそもこうした対立構図が成立するものだろうか?

 ・参院選で民主党が多数派を形成していない以上、何が何でもマニフェストを実現しようとしても、土台無理な話である。

 ・にもかかわらずマニフェストの完全実現を訴えるのは空論でしかない。

 

 ・他方管総理は、衆参1年生議員を集めた会合で「3年間腰をすえてやりたい。3年後にダブル選挙でやればいい」と述べたという(23日)。

 ・このまま3年間は「ねじれ国会」を続けるという宣言だが、これも政治家として不誠実ではないか。

 ・本気で腰をすえて政権を運営しようというならば、連立の組み替えが求められる。

 

 ・党代表選で管、小沢両派が対決するが、問われているのは、実は政策論争などではなく、政権構想なのである。

 ・麻生内閣がねじれ国会における政権構想を示せぬまま政権から追われたことを思い出すがいい。

 ・マニフェストを実現するためにも、あるいは今後3年間政権を担い続けるためにも、まずは政策をいかに実現するかという政権構想を示さなければならない。

 

 ・民主党の2派は、いずれも根拠のない論点を打ち出して、対立しているかのように見せかけているだけである。

 ・「次の総理大臣」を選ぶ代表選としては、あまりにお粗末な実態ではないか。

 

 ≪大連立は自民など保守に危険≫

 

 ・ところで、ねじれ国会を打開するための方途の一つとして「大連立」が取り沙汰(ざた)されている。

 ・政権を握っている民主党にすれば利点は小さくないが、自民党側に立つと、懸念すべき点がある。

 

 ・第1に、仮に大連立が小沢氏に主導されるものになるとするならば、政界再編も同氏がイニシアチブを握ることになる。

 ・それでいいのか。

 ・第2に、現状で大連立が成ったところで左翼などにノイジー・マイノリティーが分不相応に自己主張を通す構造は温存される。

 ・第3に、自民党が真に反省せぬまま政権復帰することで、保守政党再建の芽が摘まれてしまいかねない。

 ・自民党ないし保守勢力全体にとって、これは危険な選択といわなければならない。

 

 ・要するに民主党にとっても自民党にとっても、早期に解散して国民の信を問い直すのが、最も誠実な選択である。

 ・その際、民主党は理不尽な再分配重視主義や空疎な国防・安全保障政策など見直すべきは観直さなければならない。

 ・他方自民党には分散した保守勢力を糾合して、民主党に対抗しうる受け皿を構築する責任がある。

 ・そのとき「自民党」という看板に拘(こだわ)るべきかどうか、今一度真剣に問い直すべきだろう。

 

 ・有権者も、昨年の政権交代の意味について自ら真剣に問い直さなければならない。(えんどう こういち)

産経ニュース
☆2010年08月30日03時23分

 

★一言

 ・このまま、民主党が政権を担当しても日本は悪くなることはあっても良くならないような気がします (´;ω;`)。
 ・民主党にとって、一度手に入れた政権を手放したくないという思いもあるのでしょうね `s(・'・;) エートォ…?
 ・3年間は解散しないとのことですが、3年間、日本は持つのでしょうかね (´ε`;)ウーン…?
 ・みなさんは、どうお思いなのでしょうか?

…byウエちゃん